ちなちこお届けの記事から音沙汰なしでご心配おかけしました

実はお届けしたあと、いろいろありました。
それで、二人のことがどうなるかわからなかったので、その後のご報告が出来ませんでした。
今回のことについて、これはどうなんだろうと思うことがあったので、こちらにも書かせていただきますね。
ちなとちこをお届けした3日後、T様から連絡がありました。
ちなに目やにが出ているので、2頭を紹介がてらお薬をいただこうと、いつもお世話になっている動物病院に連れていったら、ウィルス性の病気の可能性があると言われたそうです。
ちなたち兄妹は保護当初風邪を引いており、目も目やにで固まっているような有様でした。
勿論お薬をいただいて服用させ、眼軟膏を塗って治したのですが、それからも目やには時々出ていました。
それはT様にもお届けの時にお伝えしていたのですが。
2頭がトライアル中だと伝えると、先生は保護主さんに連絡して最初に連れて行った病院で診てもらった方がいいと言われたそうです。
一度治ったのに再発する目やには、ただの結膜炎ではない。
以前里親のトライアル中に他の病院で治療をしてもらって、勝手に治療したことでトラブルになった例を知っている。
ウィルスなら他の子にうつる可能性もあるし、歳を取った子にうつったら大変なことになりかねないから、保護主さんに連絡した方がいい。
いつも先住猫さんたちを診てもらっている先生にこんなことを言われ、びっくりしたT様は私たちに連絡をしてこられました。
他の子にうつるかも、と言われたことでかなり慌てていらっしゃるようだったので、幸い時間が空いていたN姉の方が、夕方2頭を迎えに行きました。
その足でいつもお世話になっている、勿論この子たちも診ていただいた先生の病院に行き、事情をお話ししたら、「猫は大概なにがしかのウィルスを持ってるし、持ってるからって病気になるわけじゃない。絶対とは言えないけど、他の子にうつる可能性も低い。いっこずつ調べてたらキリがない」と説明を受けました。
念のため症状として目やにが出る「ヘルペス」と「カリシ」というウィルスの検査をしていただき、結果がわかるまで家で待機、ということでちなとちこを連れ帰りました。
5日後、結果が出ました。どちらも抗体数値は上がっていない、要は陰性、ということでした。
他に目やにが出る病気としてはクラミジア、マイコプラズマなどがあります。
どれも猫には高い頻度で見られる病原体で、持っているからといって発症するものではなく、抵抗力が落ちた時などに症状を出してくるもので、何かの症状が出たとしても早めにきちんと対処すれば、治る病気だそうです。
ヘルペスとカリシに関してはワクチンもあり、予防可能です。
万一症状が出てもお薬で治せる、不注意で悪化さえさせなければそう怖い病気ではありません。
疑問なのは、あちらの先生がなぜ、この猫なら持っていて不思議のないウィルスの危険性を、ことさら強調するような説明のみをT様にしたのか、ということです。
ちなとちこは(ちゃちゃろーも)里親募集にあたって必要な検査や処置は済ませ、健康状態も良好でした。
時々目やには出ていても、眼軟膏で症状は治まりました。子猫ですから取っ組み合って遊び、あちこちぶつかって涙を流し、目をしょぼしょぼさせていたとしても不思議なことではありません。
それをウィルスに直結するような説明をして「うつるかも」とT様の不安を煽り、目薬の一本も出さずに保護主に迎えに来てもらってはと指示をした先生は、ご自身の病院のホームページに「当院は社会に貢献したいという思いから、動物福祉活動(動物を用いる人への福祉活動)へのバックアップを積極的に行っております」と謳っておられます。
幸いT様にはウィルスが珍しくないこと、猫自身が健康であればうつることもないし、発症もしない。発症しても薬で治せるということを理解していただけました。
私たちがお世話になっている病院までご足労いただいて、先生から直接説明を受け、疑問点を解消して安心していただくことができました。
ちなとちこは「ルリ」ちゃん、「ハル」ちゃんという新しい名前をもらって、二人揃ってT様のおうちに戻ることができました。
でも、信頼している獣医さんにウィルスの危険性を聞き、今いる子にうつるかも、と恐怖感を植え付けられれば、慎重な考えを取る方であれば、それだけで里親辞退、という結果も有り得た訳です。
これは今まで慎重に里親様とのお話を進め、やっと安心して託せるおうちに子猫たちをお届けした保護主のこれまでの活動を無に帰すことも、十分に考えられる行為です。
せっかく幸せを掴もうとしている猫たちの、行き場を奪う行為です。
こちらの先生に悪意があったとは思いません。
けれど、仮にもプロの獣医であるなら、危険性と同時に予防法、対処法があることをきちんと説明すべきです。
その上でどんな結論を下されるかは、飼い主さんの判断だと思いますが。
今回の件では、私たちもT様に眼軟膏をお渡ししておかなかったという不手際がありました。
そのために大事になってしまったことは申し訳ないと思っています。
こちらを見てくださっているのは、猫を飼われている方、これから猫を飼いたいと思っておられる方が多いと思います。
ご存じの方には改めて言うまでもないことですが、もしも感染症について不安に思っていらっしゃる方がおられましたら、やみくもに心配しないでくださいね。
ウィルスの多くは健康な体には入ってきません。万一感染しても、抵抗力が高ければ発症しません。
発症したとしても、対応さえ遅れなければ治療法もたくさんあります。
T様、今回はご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
ちなちこ改めルリちゃんハルちゃんを、どうぞよろしくお願いいたします。

良かったね、これからもずっと一緒に遊べるよ

さあ次、ちゃちゃろーも行くよー

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